ジョーカー・ゲーム



「このミス」2位、2009本屋大賞3位、第62回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞、第30回吉川英治文学新人賞受賞。

スパイ養成学校“D機関”常人離れした精鋭たちを率いるのは、「魔王」--結城中佐。
小説の醍醐味を余すところなく盛り込んだ極上のスパイ・ミステリー!


日本推理作家協会賞と吉川英治文学新人賞を受賞ということは、かなりの傑作だと思っていたが、あらすじを読むと、あまりひかれなくて、読むのが遅くなった。
連作短編集ということで、同じ主人公(スパイ)が活躍するのかと思ったら、そうではない。魔王と呼ばれる結城中佐が陰の主役として登場はするが、実際は、一編ごとに違う主人公だ。
そのため、ヒーローの目覚しい活躍に感情移入したり共感したりする類の小説ではない。
なのに、妙に惹かれる。妙に面白い。妙に心に刻まれる。

最初は、日本のスパイの描写に、コメディかと思うほどだったが、著者なりの揶揄なのかもしれない。
無駄なものをそぎ落としたクールな筆致が、横山秀夫を思い出させた。
読み終えるのが惜しいほど。本格ミステリー性とエンターテイメント性も両立させている。
続編も早く読みたい。

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ジョーカー・ゲーム

★★★ 作者:  柳広司 出版社: 双葉社   結城中佐は日本陸軍内部に「D機関」という諜報機関を設立し、本物のスパイを育成しようとします。彼は、軍人らしくない者ばかりを集め、自分を殺すことと敵を殺すことを禁じました。死ほど目立つものはないからです。...

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Author:じゅび
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最近は読書ペースが落ちています。

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